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西方寺について

住職日記

2021年2月2日

境内の蝋梅を移植することになり、木の周りを大きく掘り起こしました。

枝は小さいにもかかわらず、地中の根っこは非常に大きく、ごつごつとしていました。

この根っこに厳しい冬に負けない甘い香りの華を咲かせていると驚きでした。

地面の下で、花を咲かせようとしっかりと根を張っている蝋梅の樹に驚きました。

素晴らしい成果のもとには多くの働きがあることを改めて知りました。

蝋梅の花言葉は「慈愛」

親が子を慈しむような深い愛情を意味する「慈愛」

寒い冬、心に優しく寄り添ってくれる花や好い香があることから。

寒いけれど年が明けると春がもうすぐやってきそうな気がする。

良い香りにときめきながらたくさんの植物の芽が吹く季節がもうすぐやってきます。

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新型コロナ感染が広がっているなか、西方寺本堂での法事・法要に感染の対策を講じています。

現在、法要での三密を避けるために、各自宅ではなく西方寺本堂での法要をお願いしています。

参加人数もできる限り人数を制限するようにお願いして 実施しています。

本堂入口に消毒液を置いています。

本堂内には大型の加湿空気清浄器を2台・加湿器を配置

暖房としてファンヒーターストーブ2台・大型のファンヒーター2台。

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換気ををよくするために部屋の北側・南側・正面 3方向を開けて空気の入れ替え。

密を避けるためにイスの間隔を広くとっています。

お経が良く聞こえるようにマイクなど音響設備。

 

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本堂でのお客様との対面。2台の机の間には透明のビニールシートが貼られています。

ビニールシートごしにお話をします。2本の柱の間には透明シートが貼られています。

 

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厳粛な中での法要・法事、皆様のお参りお願いします


105歳の おばあちゃんの葬儀式をお勤めいたしました。

鹿児島の鹿屋出身のおばあちゃん。

4人の子供さん 孫さん ひ孫さん などお通夜式には約35名の親族が集まってこられました。

4人目の子供さん誕生後 まもなくご主人が往生され、女で一人で4人の子供を戦中・戦後苦労されながら育てられました。

100歳の時はまだまだ元気で、45名の親族が一堂に全員集まってお祝いをされました。

おばあちゃんを中心に本当に温かい、お互いに助け合う親戚であったそうです。

記念写真にはおばあちゃんを真ん中に笑顔いっぱいの顔が映っています。

亡くなる数日前まで4人の息子・娘さんと話され、おばあちゃんに育てていただいた感謝の気持ちを伝えられたそうです。

数十年前に亡くなったご主人の思いがおばあちゃんに伝わり、苦労して4人の子供たちを育てたのだと思います。

4人の息子・娘さんは遠く鹿児島を離れ、奈良の地で生活をされておられましたが、

晩年、おばあちゃんを奈良の地に迎え、4人がそれぞれ世話をされたそうです。

105歳と思えないきれいで穏やかな顔、色鮮やかな花に囲まれ、100歳の記念写真がおばあちゃんの胸元に置かれていました。。

最後のお別れ、別れの悲しみがありますが、笑顔と感謝の気持ちが参列者を包み、

なかなかお別れが進まず、今までになかった葬儀式となりました。

おばあちゃん(母)に対する気持ち、45名の親族さんはおばあちゃんからの一人の命につながっている。

今の私の命はおばあちゃんからいただいた恵まれた命。ありがとう

ありがとうの思いがおばあちゃんの往生を通じて、この葬儀を通じて改めて心にかみしめたようです。

昨今 葬儀のやり方や家族の問題だと色々ありますが、本当にF家の皆様 心温かい親族であり、心に残る葬儀式でした。

南無阿弥陀佛   法 名  釋 壽 耀        合掌

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