春分・秋分の日、太陽は真東からのぼり真西に沈む。
その太陽の沈む遥か彼方に仏国土があると善導ほ述べ、愛しき人を想う。
その日 太陽は二上山の雄岳と雌岳の間に沈む。
古来より人々はその夕陽の美しさに、お浄土を願っていた。
今年も多くの人がその風景を見ようと集まってきたが、あいにくの曇り空によって綺麗な夕日は拝むことができなかった。
しかし、太陽が沈み、刻刻と西の空が染まっていく風景.
親鸞・空海・日蓮・法然・そして聖徳太子も二上山の夕焼けを見て、遥かお浄土に思いをかけたと思えば、今まさに時間がつながっているかもしれない。