西方寺の門前の桜の蕾がようやく開き始めました。
数年前に長年、奥様を温かく看病されて亡くされたSさんが突然、往生され、今日葬儀式を勤めました。
残された4人の子供(息子さん・娘さん)は大きな悲しみに包まれていました。Sさんはいつも笑顔で誰とも接し、暖かい心を持ち、
絵画・読書・パソコンと多くの趣味を持っておられました。両親を亡くされた4人の子供さん(息子さん・娘さん)に「お父さんの御恩に感謝しながら、兄弟仲良く
お互いに助け合って生きていきなさい」とお経を勤めた後、お話をして会館を出ました。車の乗って帰ろうとすると、会館の外まで
4人の子供さんや家族が見送りにきて、私の車が去っていくまで頭を下げてくださっていました。胸がいっぱいになる光景でした。
亡くなられたお父さんの人柄、温かい心使いが今まさに息子さんや娘さんにつながっているように思いました。
厳しい冬から暖かい春となり蕾が開くように、仏となって光が届いているのでしょうか。