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西方寺について

住職日記

2022年7月14日

梅雨のような雨の中、今年も前住職が育ててきた白蓮・紅蓮が開花しました。

4月初めに蓮の株分けをし、新しい土をいれ、蓮がようやく咲きました。

昨年より約10日あまり遅いです。

一鉢、一鉢の蓮は父が育てた蓮が毎年、きれいな華を咲かせています。

約80年余り、蓮の命が繋がっています。

早朝に蕾から花が咲き、午後には閉じます。2日目、華が咲きます。

昨日よりは大きい華が開きます。午後に閉じて蕾のようになります。

3日目また昨日より大きく華が開きます。午後に閉じます。

4日目閉じていた花が大きく咲きます。しかし、午後、その花が閉じることがなく

花弁が散っていくます。

蓮の華の命は約4日です。きれいに閉じることなく花弁が散っていきます。

そのあとに 蓮の種子が残ります。

華が散った後も、毎日 水が枯れないように鉢に水を入れていきます。

そして、また、来年の春に株分けをして、新しい蓮の華の開花を待ちます。

御浄土を再現している蓮の華。泥水の水の中だからこそ、きれいな花が咲くと言われています。

欲にまみれた世の中にいる私、欲を捨て去るさることができない私。

だからこそ、阿弥陀様のお救いの中にいる私。

今年もきれいな華を咲かせてくれてありがとう。

蓮の華の中にこそ、亡くなった父・母・祖父・祖母・ご縁の方の思いがあるように思います

南無阿弥陀仏 合掌

 

 


2022年7月5日

お釈迦様が悟りを開いたといわれている菩提樹

毎年、7月になればセミの羽化が始まる

今年も猛暑が過ぎ、雨上がりの夕刻

菩提樹の幹の周りでクマゼミの羽化が始まった

成虫は菩提樹の幹に卵を産み付け、幹を降りて土の中の潜り

数年ののちに地中に現れ、再度 幹に登って羽化して

セミの成虫となる。

セミの成虫としてこの世で生きるのは数日間だと言われています。

セミが生きた証として 元気に泣く声を聴いて、暑さに負けずに

この命の大切さをかみしめたいものです。

セミの数日間の命を尊びたいものです。