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西方寺について

住職日記

香芝市の西方寺からは遠方、五條の地から96歳の高齢の父(T)と娘さんが

西方寺にお参りに来られ、「いつもお世話になりありがとうございます」と

阿弥陀様にお供え物を持参されました。

Tさんとは数年前にご縁をいただき、その時の法要の対応がよかったとのことです。

私は特別なことをしたわけではなく、普段通りに法要を実施しましたが。

Tさん 「初めてお坊さんらしいお坊さんにあった」と話されました。

「よきお寺に恵まれた。愛しき亡くなった人も喜んでいる」

私にとっては自然な姿での法要なり、お出会いでした。

今回も高齢のTさんが運転され、季節の名産を届けていただきました。

毎年、欠かさずに名産を持参されます。

本当に頭が下がる思いです。

阿弥陀様に静かに手を合わされていました。

自分の事しか考えず、すぐに我欲を出す人がいる中で、

心ひろく、穏やか心をもって、生活され、仏まさに手を合わせられている姿に、

私こそ感謝の気持ちをもたせていただきました。

西方寺から五條の自宅まで約35キロの距離、

96歳の高齢者が運転して帰られます。

無事の帰路の安全と西方寺へのお礼をかねて、

Tと娘様の手を包み込み、挨拶をして見送りしました。

お互いの温かい手のぬくもりに布施の心が伝わったように思いました。

1時間後、無事に帰宅したとの電話をとどきました。

ありがたいご縁の出逢いでした。

 

 

 


朝の寒さが少し気になる季節となってまいりました。

西方寺の境内でも木々が冬の準備を始めました。

ハナミズキの葉を緑からしだいに紅葉への変化し、赤い実をつけています。

ヤマボウシもかわいい赤い実をつけて冬に備えています。

春、夏、秋、冬と季節が移っていきますが、木々もその自然の中に息づいています。

秋の紅葉の美しさに心が安らぐことにホットしています。

 


耳成山・香久山・畝傍山に囲まれた日本最初の都城の藤原京

わずか数十年にて都は奈良の平城京に移転。

古人の都。色とりどりのコスモスが咲き誇っています。

コスモスの花はみんな一輪ずつ異なっています。

一輪の華はきれいです。又一面のコスモスの大海原も色彩豊かで絵画の世界に入っていきます。

現在、大極殿あたりの発掘が進められています。

どんな遺跡が出てくのか楽しいです。

古代の人のすごさに驚きです。

この地に古代の人の生活が存在したのかと考えると不思議な思いにかられます。

風に揺れるコスモス・西側に古代人の崇敬の二上山。

時の流れに身を任せて、大いなる自然が私を包んでいることに感謝です。