西方寺の庭にて大きなミカンができました。
今まで初めて、今年は不思議です。
阿弥陀様に緑の葉がついて大きなミカンをお餅と一緒にお供えします。
なぜ緑の葉つきミカンでしょう。
それは
ミカンは古事記・日本書記に出てくる有名なお話し。
第11代垂仁天皇時代、天皇は渡来系のタジマモリに命じて、常世(とこよ)にある不老不死の果実である橘(たちばな)」(ミカン)を探させた。
タジマモリは苦労の末、実を見つけて帰国したが、天皇はすでに崩御されていたというお話し。この話は中国の薬を徐福に求めさせた話と似ている。
ミカンが不老不死の実に例えられるのは、それまでに日本にはなかった不思議な香りを持つ果実だったからでしょう。ミカンの皮をむくと、意識が鮮明に刺激されるような香りを放つ、古代人は不思議な作用をミカンに覚えたのでしょう。
お正月 年の初めに命のありがたさを感じ、又、限りある人生の中で、不老不死を求めたのでしょう。緑の葉がつく実。緑の葉は常緑樹。松や槇などそこに冬に葉が落ちない、若さとエネルギーに限りない命の尊さを見たのでしょう。だから お正月に松をいけたら、ミカンを供えて、不老不死を願う習慣があります。

