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西方寺について

住職日記

2025年12月1日

心のこもった布施のお供え

香芝市の西方寺からは遠方、五條の地から96歳の高齢の父(T)と娘さんが

西方寺にお参りに来られ、「いつもお世話になりありがとうございます」と

阿弥陀様にお供え物を持参されました。

Tさんとは数年前にご縁をいただき、その時の法要の対応がよかったとのことです。

私は特別なことをしたわけではなく、普段通りに法要を実施しましたが。

Tさん 「初めてお坊さんらしいお坊さんにあった」と話されました。

「よきお寺に恵まれた。愛しき亡くなった人も喜んでいる」

私にとっては自然な姿での法要なり、お出会いでした。

今回も高齢のTさんが運転され、季節の名産を届けていただきました。

毎年、欠かさずに名産を持参されます。

本当に頭が下がる思いです。

阿弥陀様に静かに手を合わされていました。

自分の事しか考えず、すぐに我欲を出す人がいる中で、

心ひろく、穏やか心をもって、生活され、仏まさに手を合わせられている姿に、

私こそ感謝の気持ちをもたせていただきました。

西方寺から五條の自宅まで約35キロの距離、

96歳の高齢者が運転して帰られます。

無事の帰路の安全と西方寺へのお礼をかねて、

Tと娘様の手を包み込み、挨拶をして見送りしました。

お互いの温かい手のぬくもりに布施の心が伝わったように思いました。

1時間後、無事に帰宅したとの電話をとどきました。

ありがたいご縁の出逢いでした。