奥院西方寺では仏教相談をしています。
最近、お墓仕舞や仏壇仕舞の方からのご相談を受けることが多くなってきました。
遠方にお墓がありお参りできない。近くにお参りできるようにお墓を近くに持って来たい。
「お墓の管理、定期的にお参りに行けない、お墓をいつも草の生えないようにきれいにしてしておきたい、今後 墓を見る人がいなくなる」など色々な事情によって、お墓仕舞を考えている人がおられます。
終活と同じように今後のことを考えてお墓仕舞をしようとする人が増えているように思います。
終活やお墓仕舞も今、話題のようです。しかし、故郷のご先祖様のお墓仕舞をする。
1年に1回しか帰れないからお墓仕舞をするということは、どうでしょうか。
遠い故郷のお墓仕舞をすると帰るべき自分の故郷がなくなってしまいます。
「お墓に参らないからご先祖様に申し訳ない、
亡くなった人を供養できなくなる」と考えているようです。
お墓詣りしなかったら、供養できなくなるのでしょうか。
離れていても、いつも亡くなった人のことを思い、手を合わせることが大事ではないでしょうか。
愛しき人やご先祖様は仏の光となって今の私を包んでおられます。
お墓に参らなくても、いつも、貴方を仏さまが仏光となって見守っておられます。
手を合わすなかに、亡くなった愛しき人の思いが伝わっていると思います。
お墓仕舞・仏壇仕舞についても今一度、ご家族なり、お寺様とゆっくりとご相談しては
どうでしょうか。