境内の百日紅(さるすべり)華が色鮮やかに猛暑にめげず咲いています。
この百日紅(さるすべり)の華を見ると思い出すことがあります。
数年前、近所で高齢のお父さんがお亡くなりになりました。
息子さん二人と少人数の家族による家族葬が近くの会館にて葬儀式が行われました。
最後のお別れの時に長男さんが薄紅の百日紅(さるすべり)の華をお別れに棺に入れていいですかと聞かれました。私はいいですよと答えました。長男さんが朝自宅を出るときに、玄関の傍できれいに咲いている百日紅が大変気になった。
亡くなった父が毎年、きれいに世話をしていた華です。この枝を2~3本とってきました。
父の思い出の華(百日紅)を入れてあげたいのです
葬儀の当日、あわただしい時間、亡き父の思いを息子さんが受け継いだと思いました
高価な胡蝶蘭より庭の玄関の百日紅の華がどれだれ、どの花よりも光り輝いていたか。
仏光となった亡きお父さん、息子さんをいつまでも照らしてくれると思います。