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西方寺について

住職日記

2025年3月13日

3月11日 東日本大震災14年

14年前、私が教員生活を終える3月11日 明日の高校入試選抜試験の準備中に発生した。

テレビの映像から大津波が岸、町に押し寄せていく異常な状況が映し出されていた。

多くの尊い人命が失われ、今もその大きな被害が残っている。

私は数年後、仙台から被災地を訪ねた。現地の状況や被災された人々の声を聞いて、

辛く、苦しい思いをした。今もその思いが蘇ってくる。

 

朝日新聞の夕刊より

苦しくても 傷ついても 希望が 愛があると信じて

「 苦しくても傷ついても

あの日を生きたかった命を どうか大切にしてほしい

生きたくとも生きられなかった命があるのだから

そうかもしれないけれど 率直には受け入れられずに

生きてしまったことを悔やみ続けている

自然が惠みと災いをもたらすように

人間も慈悲深さと残酷さの二面があります

国内外を問わず、多くの支援には感謝しかありません

けれども、人間の恐ろしさを感じたのも確かです

死んでいい人間なんていない

本当にそういう世の中だったら

希望とか 愛とか きっと信じられるんだと思う

生きていていいんだよ

心が ぎゅーと締め付けられるんだ

生きてください 」

石巻市学芸員 高橋広子さんが自らの体験や被災者の証言にて書き上げた詩

津波やその後の火災の痕跡を残す唯一の震災遺構、

石巻市の「門脇小学校」に展示されています

 

震災で生き延び、苦しみ続ける。苦しみの先に希望を見出す。

そんな被災者が抱える複雑な気持ちを知ってほしい。考える余白を残し、

作品と対話ができる展示へ。障害のある人のこと、原発事故があった福島のこと、

親を亡くした子供たちのこと。問いかけながら言葉をつむいだ。

あの日、生き残ったことで、苦しみ続ける人がいる。

中には自らの命を絶った人もいる。それでも、あなたの存在に生きる意味を見出せる

ひとがいることを知ってほしい。

「生きてください」この言葉を伝えたい。

2025年3月11日 朝日新聞 夕刊より抜粋